メーキュー栄養士ブログをご覧の皆様、こんにちは。
営業企画部の管理栄養士・平岩です。
11月21日(月)に「高齢者向け嚥下食について」の社内研修を開催しました。
当社が受託する事業所のうち、高齢者施設は約3割です。利用される高齢者の中には、
身体機能の衰えから、摂食・嚥下障害が生じてしまう方がみえます。
・咀嚼(食べ物を噛みくだくこと)が出来ない。
・食べ物、飲み物が飲み込みにくく、むせてしまう。
といった症状が発生することで、食事の量が減ってしまいます。更には、低栄養状態や身体
機能低下につながりかねません。
摂食・嚥下障害を含めた高齢者の身体状況について、また、それに留意した食事についての
知識と、技術を学ぶ機会として昨年に引き続き開催しました。
液体(お茶やお味噌汁)には、専用の増粘剤を使用してトロミを付けた状態(あんかけ料理の
「あん」のような状態です)でないと飲み込みが上手くいかない方もみえます。
食介助の疑似体験を行い、飲み込みのしにくい状態を体感しました。
食事の姿勢によっては、健常者でも飲み込めない・むせるといった状態になります。
料理(食材)をフードカッターやミキサーで粉砕し、専用の凝固剤で固めた状態(ゼリーやムース
のような状態)の食事を必要とする方もみえます。
凝固剤の分量や、加工手順が少し違うだけで、固まりが弱い、粒が残るといった、高齢者にとって食べ難い
状態になってしまいます。
日々、食事提供をさせていただく上で「食事に髪の毛が!!!」のような異物混入だけでなく、誤配膳や
食中毒といった事故のリスクは拭いきれません。
安心・安全な食事提供を継続するため、それらのリスクにどう対応するかも学習しました。
高齢者施設においてはこのように安全な食事提供がかかせません。
私たちは、今後も社内研修を定期的に開催し、知識・技術の向上に努めていかなければ、と再認識しました。
先週は、東京においては50年以上ぶりとなる11月中の初雪を観測するなど、グッと冷え込んだ週となりました。
そして、今週は寒さに加え、何かと慌しい師走に突入します。栄養と休養を十分とり、元気にお過ごし下さい。
次週のブログもお楽しみに♪