給食の提供に絶対欠かせないもの、それは食材です。では、メーキューはどこから食材を調達しているのでしょうか。今回はその調達先である当社の関連会社、ナゴヤフード株式会社についてご紹介しつつ、どのように食材がメーキューまで運ばれてきているのか、大公開します!
ナゴヤフード株式会社とは
ナゴヤフード株式会社は、食品物流を専門とした企業であり、当社の関連会社です。創業以来、「食の安心・安全」を大切にしながら、50年以上にわたり地域に根付いてお客様のニーズに応えてまいりました。
取扱商品は現在7000点にも上り、業務用食品の卸売を中心に、給食施設や外食事業者、幼稚園・保育園から介護福祉施設まで、さまざまな業種に向けた配送サービスを提供しています。2023年には物流センターを新設し、最新の温度管理システムを導入したり、各温度帯ごとに適したピッキングシステムを使用するなど、常に品質の高い状態で商品をお届けできる仕組みを構築しています。
また、ISOの取得はもちろんのこと、SDGsや健康経営へも積極的に取り組んでおり、時流に合わせて柔軟にアップデートし続けている企業となっています。

食材がメーキューに届くまで
実は、お客様からの指定がない限り、メーキューで使用する食材のほとんどはナゴヤフードから仕入れています。グループ会社ならではの密な連携により、給食に必要な食材や備品を、安定して、かつ効率よく供給できる体制が整っています。今回は、食材がどのようにメーキューへ入っておいしい給食としてお客様へお届けされているか、ステップごとにご紹介します。
①受注
メーキューからナゴヤフードへの発注には、共通のシステム「Me-KIT(メーキット)」を通じて行います。発注後は、まずこのシステムを通じてナゴヤフードに情報が届きます。Me-KITはナゴヤフードの基幹システムと連携しており、毎日決まった時間にその日の受注情報がそこで処理されるようになっています。受注したものは常温・冷蔵・冷凍など温度帯ごとに自動的に振り分けられ、各仕分け部門へ情報が送られる仕組みです。

②仕入れ・保管
商品は、在庫を持っている乾物や冷凍品等と、必要に応じて発注する野菜やパン類等に分かれます。購買部門や仕分け部門が状況に応じて発注を行いますが、すでに在庫を持っているものに関してはすぐにピッキング作業へと移ります。発注をかけたものに関しては、入荷後すぐに検品を行います。検品にはハンディ端末を使用しており、その日に届く予定の商品リストと、実際に届いた商品のバーコードを読み取ることで、商品の入れ忘れや間違いを防ぐしくみになっています。その後、それぞれの商品に応じて厳しい温度管理と衛生管理が徹底された専用スペースへ棚入れをします。

③仕分け・加工
商品が揃ったら、得意先ごとカゴへ仕分けるピッキング作業に入ります。受注後に送信された情報をもとに、ハンディ端末を使って正確かつ迅速に作業を進めます。商品によって最適なピッキングの方法が異なるため、それぞれに適した方法で行います。
乾物類・冷蔵品:摘み取り式(棚から必要な商品を取り出してくる方法)

冷凍品:種まき式(カゴへ商品を入れていき、完了後にお客様を判別する方法)

野菜類:グラムや枚数の指定に合わせてカット・計量し、梱包してからカゴへ振り分けする方法

様々な仕分け用システムは、お客様ごとにその温度帯で必要な商品がすべて表示される仕組みになっており、商品のバーコードを読みこむことで今何をどれだけ入れたのか、あと何をどれだけ持ってこなければならないのかをリアルタイムで確認できるようになっています。このようなシステムを導入することで、人的なピッキングミスが起こらない仕組みとなっています。
④出荷・納品
ピッキングが完了した商品は検品され、出荷の準備に入ります。乾物類は出荷前日に検品まで済ませて積み込むだけの状態にしておき、冷蔵・冷凍・野菜類などは当日に最終チェックを行います。商品に間違いがないか、数量や品質に問題がないかなどをしっかりと確認してから、各ルートの配送者が責任をもって積み込みを行います。

配送は現在23コースに分かれており、メーキューのお客様がいらっしゃる愛知・岐阜・三重・静岡(西部)の幅広いエリアをカバーしています。トラックの動きもシステムで管理されており、配送中の状況をリアルタイムで把握できるようになっています。遅延やトラブルが発生した場合もフォローが可能であり、確実に納品できるようバックアップ体制が整っています。
こうしてメーキューの各事業所に食材が納品され、毎日おいしい給食として皆様の元にお届けされているのです。
グループ連携のメリット
ナゴヤフードとの連携によって、ただモノを運ぶだけではない、さまざまな業務上のメリットが生まれています。
・コード共有による効率的な管理
商品コードや得意先コードをグループで共有しているため、受注から請求までの流れを一元管理できます。これにより、事務処理のスピードが上がるだけでなく、入力ミスなどのトラブルも減らすことができます。データの一元化は情報の見える化にもつながり、社内での問い合わせや確認作業の削減にも効果を発揮しています。
・プライベートブランド(PB)商品の展開
2023年から、グループ内でプライベートブランド(PB)商品の開発を開始しました。農家及び現地加工業者の方々と直接契約を結び、現在は野菜や魚を中心に約25品目を展開しています。安定的な供給が可能となるため、お客様からも好評をいただいています。

・商品の集約によるコスト削減
グループ内で使用する商品を集約することで、在庫の回転率が高くなり、効率的な管理が可能となります。その結果、保管コストや作業負担が軽減され、全体のコスト削減につながります。さらに、同じ商品を使うことで調理工程の標準化が進み、メーキューの現場オペレーションもよりスムーズに行えるようになります。
まとめ
グループ会社間のこうした連携を通じて、私たちは日々の業務をよりスムーズに、そして確実に進めることができています。今後もグループの力を活かしながら、お客様に満足いただけるサービスを提供し続けてまいります。
ナゴヤフードについて詳しくはこちらから